なんか予想以上に壮大なストーリー(いや、そこまでじゃない)になってしまったけど前回までの続きです。
(先に読んでね→『隠れた本音』『隠れた本音 その2』)
『何をやっても姉にかなわない自分』
そう思っていた私が唯一自分を認めてあげることができたもの。
それが『歌』でした。
(でもね、これ、今から考えたら『たまたま』よね?)
(姉より勝ってるんじゃないの。姉はやってなかっただけだから(笑))
(本当は姉の方が格段に上手かったりして^^; あー怖い。)
(歌、聴いたことないの、姉の。どうしよう、めちゃくちゃ上手かったりして。立ち上がれるかな、私^^;)
バンドを始めて『歌』に出会い、初めて自分の価値?を見出した私はどんどん歌にのめり込んでいきました。
そして同時に姉とは反対のこと、別のことばかり選ぶようになっていきました。
姉が短大へ進学すれば私は四年制の大学へ。
姉が大企業へ就職すれば私は小さなベンチャー企業へ。
姉がしていたような女子大生、OLっぽい格好が嫌いでボロボロのデニムを履いて革ジャン着てたり。
ことごとく姉とは違うことを選ぶようになっていってたんですね。
『歌』を見つけたことで初めて『姉とは違う自分』が認められたような気がしたんですね。
(気がしただけですよ。今から考えたら反対のもの選びまくってる時点でただコンプレックスに振り回されてるだけだし^^;)
だから、私にとって『歌』は『最後の砦』だったんですよね。
絶対に無くしたら困るもの。
何をやっても姉よりできない自分が唯一の自分の存在価値を感じられるもの。
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ここまできて、なんでオーディションなどの本番で自分が必ず間違えるのかの謎が解けたんです!!!
(さぁ、やっとここで結論です!みんな、ついてきてる???意味がわからない人は『隠れた本音』から読んでね)
結果が出ちゃダメだったんです。
100パーセントの力を出し切っちゃダメだったの。
もし100パーセントの力を出し切って、その状態でオーディションに落ちたら、唯一の私の存在価値がなくなっちゃうような気がしてたんですね。
オーディションに落ちることよりも、そのことの方がはるかに怖かったんです。
だから、無意識にいつも間違える。
間違えていれば、もしオーディションに落ちても「100パーセントの力を発揮できてなかったからしょうがないよな」って『言い訳』ができるんです。
落ちたのは、私の能力のせいじゃない。力を発揮できなかったせいだからって。
だから、100パーセントの力、絶対に発揮しちゃいけなかったんです。
無意識にね、守ってくれてたんです。それこそ潜在意識が。
私自身が完全に打ちのめされないように。
私が認識していた表の意識では「なんでいつも間違えるんだろう???間違えないで全力を発揮したい!」って思っていたのに、実は本音は「落ちても傷つかないように100パーセントの力は発揮しちゃダメ!」だったんですね。
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これに気がついた時は愕然としました。
まさか自分が止めていたなんて・・・。
これが私の『隠れた本音』との初対面です。
驚きでしょ???
いやぁ、ほんと、驚きましたよ。
さて、じゃあ、私はこの『隠れた本音』とどうやって向き合ったのか。
それはまた次回。(まだ続くんかい!)