それぞれの『大好き』

前回のブログ(→こちら)にも書いたこれ↓

 

『自分の大好きなことを心底楽しむことが誰かの力になる』

 

誰かが夢中になって何かを楽しんでいる姿を見ていると知らず知らず見ているこちらまで笑顔になってしまう。

誰かが夢中になって楽しんで作ったものに触れるとなんだか私まで元気になる。

誰かが心底楽しんでいる姿や、誰かが心底楽しんで作ったものに、ものすご〜くパワーをもらいます。

 

以前、家族の知り合いの方が葡萄農園をはじめられたということで、早速注文して葡萄を送っていただいたことがあります。

会社員だった旦那さんが会社を辞めて長年の夢だった葡萄農園をはじめられたそうで、葡萄と一緒に入っていたお手紙には丹精込めて作られた葡萄に対する愛と念願叶って葡萄を生産できるようになった喜びがたくさん溢れていました。

その葡萄は本当にすっごく美味しくて、私は直接の知り合いではないにもかかわらずなんだかとっても嬉しくなってしまって、葡萄を食べながらいっぱいパワーをもらいました。

 

他にも、例えば私の大好きな洋服屋さん。

そこのお洋服って、何気ないところにちょこっとした遊び心があるんです。

もちろん、見える部分も可愛いのですが、時にはよーく見ないとわからないようなところだったり、なんなら着ちゃったら全く見えないようなところにちょこちょこっとした細工がしてあったりするんですね。

きっとそのデザイナーの方はこのデザインを考えながらニヤニヤワクワクしちゃってるんだろうな〜って思わず想像しちゃうんです。そして着ているこちらまでワクワクしてしまう。

 

他にも以前テレビで紹介されていた、公園を訪れる子供達に昆虫のことをとても詳しく教えてあげる職員さん。

とにかく昆虫のことが大好きで、大好きで、本来のお仕事は公園の管理、整備のお仕事なのですが、その知識を公園を訪れる子供達に教えてあげてるうちに『昆虫博士』と呼ばれるようになって子供に大人気、いまやその職員さんに昆虫のことを教わりたくて子供達が通ってくるほどとのこと。おかげで公園を訪れる人の数がグンっと増えたそうです。

その『昆虫博士』を取り巻く子供達の目、すっごくキラキラしてました。

 

でね、同時にこれってすごく面白いな、って思ったんです。

私の中には、『葡萄農園をやりたい!!!』っていう発想ってないんですよね。

むしろ土いじりはちょっと苦手な部類。限りなく虫が苦手なので、虫を見るたびに体が緊張してしまって、その緊張で土や植物と仲良くなる前にもう気持ちがヘトヘト。

 

でもそんな私とは大違いで『土いじりをしていると癒される』『畑仕事がしたい!』と言って、この葡萄農家さんのように畑仕事をするためにわざわざ郊外へ引っ越される方もいらっしゃいますよね。

そして、裁縫が苦手な私は、やっぱり『洋服作りたい!』って思わないし、さらには虫が苦手な私が昆虫博士になる可能性はほぼゼロ。私には昆虫を使ってあの子供達の目をキラキラにしてあげる力はない。

 

こうやって、私の苦手なことを『大好き』な人たちがいるんですよね。

 

不思議ですよね。みーんなの『大好き』がそれぞれの人によってすごく違うのって。

もちろん、みんな一人一人の『大好き』の対象が違うことはわかってましたが、なんだか私が思っていた以上に一人一人の『大好き』ってちょっとずつみんな違うのかもしれない。

そしてその人たちそれぞれがその『大好き』を仕事や趣味で存分にやってくれるおかげで、私は美味しい葡萄が食べられたりワクワクする洋服に出会えたり片付けや料理、修理が楽しくなったりするし、昆虫好きの子供たちはワクワクできる。

 

これってすごくないですか???

ひょっとして世界中の人の『大好き』、全部聞いて回ったらすごーくキレイに種類が分かれて、みんながそれを思いっきりやったら世の中がうまく回るような仕組みになってたりするのかもしれないなぁ〜なんてことを感じている今日この頃です。

 

 

 

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