小学生時代、当時、世の中では超能力などのSF系のお話が流行っていて、私も大好きでした。
そして、すぐにその気になりやすい私はよく友達を巻き込んでテレパシー実験なるものをしていました。
やり方はいたってシンプル。
いくつかの記号を決めて、隣の教室にいる友達と今どの記号を選んだかを当てっこする、というもの。
私はかなり張り切って実験に挑んでいたのですが、まぁ、当然そんなに簡単にはいかないわけで。
友達に向かって
「真剣に当てようと思ってる?テレパシー、信じてる???」
詰め寄る私。
かなり迷惑です(笑)
そんなこんなで友達を巻き込んだ実験は諦めて、家で1人で超能力実験を始めました。
多分小学校3〜4年生くらいだったと思います。
自宅の自分の勉強机に向かって、消しゴムを前に『念力』を送る私。
「動け〜っ、消しゴム動け〜〜〜っっ!!!」
…本人としてはかなり真剣(笑)
滅多に勉強しないから普段はほとんど机に向かわない私でしたが、この時ばかりは相当長いこと集中して消しゴムに立ち向かって(?)いました。
本当にものすごーーーーく集中して集中して、集中力もMAXになり、あまりの集中力に、あと一歩で本当に消しゴムが動いてしまうんじゃないかと思われたその時、
私の心の中で呟く声が…
「本当に動いちゃったらどうする?」
!!!
え???
その瞬間、私の中で
「もし本当に動いちゃったら、多分今まで通りには生活できなくなるよな。」
「きっと周りは大騒ぎになるし、そうしたら今まで通りの生活は出来なくなるかもしれない。」←相当本気です(笑)
「色々な事が一気に変わってしまうかも!」
という恐怖感が湧き上がり、急激に集中力がダウン。
もちろん消しゴムは動かず。
そのあと、再び何度かトライしましたが、もう2度とその時のような集中力は出て来ませんでした。
あんなに『動いて欲しい』と願っていたのに、最後の最後で『本当に動いちゃったらどうしよう?』という恐怖心が自分の中から出て来た事に愕然としながら、この時、子供ながらに思った事があります。
私達が超能力を使えないのは「使えない」んじゃなくて「使わない」んじゃないか。
もし「周りの環境が変わってしまうという恐怖心」を乗り越えられたら、もしかしたら誰もが皆、超能力を使えるんじゃないのか。
拙い小学生の頭で考えた事ですが、実は今でも、これって真理なんじゃ無いかと思ってるんです。
よく潜在能力なんて話をしますよね。
私達は脳の本当の力の3パーセントしか使ってないとか。
もし本当に、いろんな恐怖心を取り除いて、自分自身の力を本気で信用して、そしてそれを受け入れる『覚悟』さえする事が出来たなら、もしかしてみんな最大限にその能力を発揮する事ができるんじゃ無いだろうか???
ま、その『覚悟』がね、なかなか難しいのですが ^^;
せっかくなら、眠っている能力、少しでも発揮できたらいいな。
改めて思う2017年の初春なのでした。